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Newsお知らせ

先日、当店が長年お肉を取り扱わせていただいている『永楽牧場』さんへ。

白老牛の品質を支える背景を、実際に現地で学ばせていただきました。

天井が高く、しっかり風が通り抜ける衛生的な牛舎。

牛の毛艶、落ち着いた表情、立ち姿――

牛たちが健康に過ごすための配慮が、隅々まで行き届いているのが伝わってきます。

牛にとっても、働く人にとっても

本当に“いい空気”が流れている牧場でした。

そんな環境で、永楽牧場さんは独自に配合した専用飼料永楽ビーフ』で牛を仕上げています。

サシだけでなく、肉そのものの旨みで勝負できる“あずき色のお肉”。

当店で取り扱うお肉の、あの色と味はこの飼料から生まれていたんです。

さらに印象的だったのが、繁殖牛から子牛、そして肥育牛に至るまで、一頭一頭の状態をITで細かく見える化”していること。

牛たちのちょっとした行動量(反芻や歩数、横臥時間など…)の低下や

ミルクの飲みが悪い、エサの食い込みが落ちてきた――

そんな“わずかな変化”も見逃さず、早期に気づいて対応する。

生まれてから出荷されるまで、常に「どうすればこの牛が健康に、良い状態で育つか」を考えながら

一頭一頭と丁寧に、そして真剣に向き合う取り組みに強く心を動かされました。

そうやって積み重ねた“日々の判断とケア”が、

お肉の味わいや品質にちゃんと表れてくるんだと、強く実感します。

僕たち精肉店の仕事は

ただ「お肉を売る」ことだけではありません。

どんな人が、どんな想いで、どんな環境で牛を育てているのか——

その背景を知ることで、お肉の「味」「価値」もまったく違って見えてきます。

命をつなぎ、想いを受け継いで、お客様に届ける。

生産者さんの“こだわり”“熱量”を、しっかりと伝えていく。

それが、精肉店の大切な役割だと改めて実感します。

『経済動物』――そう呼ばれる牛たちは

生まれた瞬間から“役割”を背負って生きています。

それは、儚いとも思える運命です。

けれどその中で、牛たちは逞しく、凛として

生きる力を見せてくれます。

人の手によって生かされ

そして、誰かの命を支えるために旅立つ。

その命の流れに、私たちの食卓は支えられているんです。

――まだ、永楽牧場さんで見た一連の光景が

心の中で鮮やかに揺れています…。

牛たちの静かな眼差し、生きる姿

それを支える生産者の努力。

目の前にあった“当たり前”が、

どれほど尊い循環の上に成り立っているのか

そう深く感じた一日になりました。

これからも当店では永楽牧場さんが生産したお肉の魅力を

多くのお客様へ届け続けたいと思います。

貴重なお時間をいただき、本当にありがとうございました!