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Newsお知らせ

白老町で一貫生産に取り組まれている 吉田隆三さんの牧場を視察させていただきました。

町内でも屈指の「肥育名人」として知られる隆三さんから、肥育の極意を余すところなく教えていただく貴重な機会となりました。

隆三さんは、『名人会』グランドチャンピオン大会北海道枝肉共励会をはじめ、数々の舞台でタイトルを獲得してきた名実ともにトップクラスの肥育名人です。

 

その背景には、かつて飼料会社に勤めて培われた豊富な知識と、常に学び続ける探究心があります。

緻密に組み立てられた飼料設計や牛の成長段階に応じた的確な飼料切り替えに加え、牛舎の立地や日差しの入り方まで計算された環境づくり

その一つひとつに哲学が息づいており、その徹底ぶりは「変態的とさえ表現できるほど。

 

緻密な設計と積み重ねられた工夫の数々は、牛の仕上がりに揺るぎない説得力を与えていました。

そして何より印象的だったのは、隆三さんが繰り返し強調されていた「牛を見ること」の大切さ。

肥育牛は一頭一頭異なった個性があり姿形や毛艶、仕草ひとつで体調の良し悪しを語ります。餌の食べ方や横臥時間からも、多くのサインを発している。

数字やデータに表れない部分まで、牛を観察し向き合うこと。その目と感覚が、牛作りの奥深さを支えているのだと感じます。

 

視察を通して、技術や知識を超えた「牛と真剣に向き合う姿勢こそが、肥育名人たる所以なのだと強く実感しました。

隆三さんが手塩にかけて育てた牛は、当店でもご縁をいただき、時折取り扱わせていただくことがあります。

その際には、今回学ばせていただいた哲学や情熱を胸に、精一杯向き合ってまいります。

肉を扱う立場として、生産者さんと現地にて直接言葉を交わしその想いや哲学を肌で感じられることは、何にも代えがたい財産です。

本日はお忙しい中お時間をいただき、ありがとうございました!!

 

吉田隆三さん ※写真左